「おはよう」の一言で、その日の工程表が出てくる
- 領域
- バックオフィス
- 実行頻度
- 日次(毎朝)
毎朝やることを、毎朝指示しなくてよくするための仕組みです。手順を「スキル」として書いておくと、AIへの指示は一言で足ります。
課題
朝の段取りは、やること自体は決まっています。
- カレンダーを開いて、今日の予定と移動を確認する
- タスク管理を開いて、期限が来ているものと溜まっているものを見る
- 予定の隙間を見て、どのタスクをどこに入れるか決める
- 最初に何から手を付けるか決める
毎日同じことなのに、毎日15分ほどかかります。しかも予定が立て込んでいる日ほど、この段取りが省略されて「目の前に来たものから片づける」一日になる。段取りが必要な日にこそ、段取りをしていない状態でした。
AIに毎朝頼めばよいのですが、そのためには毎朝「カレンダーを見て、タスクも見て、こういう形でまとめて」と指示することになります。指示するほうが面倒になっては意味がありません。
やったこと
朝の手順をスキル(Claude Codeに読ませる手順書)として1つのファイルに書きました。書いてあるのは、人に引き継ぐときと同じ内容です。
- どのカレンダーを見るか
- タスク管理のどこを見るか(受信箱だけを見る、など見る範囲の限定)
- 予定とタスクをどう突き合わせるか
- 出力の形(時間軸で並べる、移動を含める、空き時間を明示する)
- 最後に「最初の一手」を1つだけ提案する
そして「おはよう」と言われたらこの手順を実行する、と決めました。以後、朝の指示は「おはよう」の4文字だけです。
出力で気をつけたこと
- 移動時間を予定として扱う。予定と予定の間が空いているように見えても、移動で埋まっていることがあります
- 空き時間を「空き」と書く。そこに何を入れるかを考えるのは人の仕事なので、埋めずに提示します
- 最初の一手は1つに絞る。3つ提案されると、選ぶところから始まってしまいます
成果
- 朝の段取りの時間がなくなった。読むだけで済みます
- 忙しい日でも段取りが飛ばない。手順が人の集中力に依存しなくなりました
- 予定の抜けに気づける。工程表の形で並ぶと、移動が間に合わない予定などがその場で分かります
横に展開するときのポイント
この事例の本質は、カレンダーの読み取りではなく「毎回同じ指示を、手順書にして預けた」ことです。同じやり方が使える業務は多いはずです。
- 毎回同じことを頼んでいると気づいたら、手順書にする。指示が長い業務ほど効果が大きいです
- 手順書は「新人に引き継ぐ文章」として書く。専門的な書式は不要です。見る場所と、出す形と、やらないことを書きます
- 見る範囲を限定して書く。「全部見て」は精度が落ちます。「受信箱だけ」のように狭く指定したほうが、結果が安定します
- 起動の合図は短くする。合図が長いと、結局は使われません